「森の駅発」メルマガ NO.95 2017 July
★ 新コラムシリーズ「代表幹事の想いを形に」No.3
元気木の家研究会の立ち上げ 岡本 守生
★ 活動ニュース「健康住宅研究会」
リフォーム産業フェアで開発商品「命守」発表
★ 連載エッセイ
山小屋通信–31 「積み木づくり」 大森 明
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★シリーズ「代表幹事の想いを形に」No.3
元気木の家研究会(現健康住宅研究会)の立ち上げ
森の駅推進協議会代表幹事 岡本 守生
森が元気にならない理由がおぼろげながら分かりそうでしたが、日本の森を
元気にするには、国産木材の使用が必須であることは変わりません。
手をこまねいていても仕方がないので、最終木材を使用する建築家や工務店
の方を集めようと、旧知の高名な建築家や関連の方々に講師をお願いして、市民フォーラムの連続開催を実施致しました。
そのフォーラムに参加して戴いた設計事務所や工務店の方々にお声を掛け、
後に「元気木の家研究会」となる研究会を立ち上げました。
「森の駅」ですから、先ずは森を持ち製材所を持ち、材木屋を運営し且つ
工務店を経営している、サプライチェーンを必要としないワンストップ型
(一気通巻型)の経営をしている方々に参加戴きました。
次に森や製材所を大切にしていて、それらと親戚付き合いをしている設計
事務所や工務店に参加して戴きました。今の設計事務所や工務店の中には、
森に行ったこともない方々が多いからです。
このような方でないと軸組みの伝統的な工法を伝承していませんし、現在
の安価な外国産材を使用する住宅産業界には太刀打ち出来きません。
また私どもはご承知のように「日本の森を元気にしよう」を掲げており、
併せて、元気の循環で生活者・市民が森から元気を貰う事を考えていました。
真っ先に森林セラピーが浮びますが、それだけではなくその続きで、都会
に居て森に居ると同様な、24時間セラピーを浴するような住まいです。
後に言う、「住む人が元気になるような住まい」づくりを志していました。
その為には木材の香り成分が大切で、年間を通してウッドセラピーの効果
のある木材、即ち天然乾燥、又は低温乾燥の無垢の木材の使用した住まい
こそが、市民を元気にする、と薦めています。
元々過剰な電化や建築の工業化で内装や断熱の化学化が進み、住まいの
環境が健康から遠ざかっている、その反省から森の駅推進協議会はスター
トした経緯があります。
化学製品をふんだんに使用し、換気扇を使うなど二重採りの4スター制度
等は、もっての他。また含水率15%以下の木材を押し付けるなど、自分の
都合の良いことを押し付け、肥大化した住宅産業に対する不信、唯々諾々
と受け入れた行政への不信があります。
こうした住宅神話に決別し、健康・元気をもたらす自然な住まいに、回帰
する事を目指したのです。 …次号へ続く
注:元気木の家研究会は、現在健康住宅研究会という名前で活動しています。
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★ 「健康住宅研究会」の新商品開発
耐震健康シェルター「命守(いのちもり)」完成!
リフォーム産業フェア(東京ビッグサイト)で発表!
当会健康住宅研究会は、既存住宅にインセットする耐震健康シェルター
「命守(いのちもり)」(モノコック剛構造)を、鹿沼市の林業・製材業と
共に長く研究開発を続け、遂に建材試験センターの耐震振動実験にパス、
商品化の実現に成功しました。
都内にモデルルームも設置(荒川区東尾久6−52–11 旧渡辺邸)しました。
「命守」は大震災の家屋倒壊の教訓から、今住む家屋の中に組み込む経済
性と、安心して寝ることができる安全性の両立を追求、さらに寝ている間
に樹木の癒し効果で良質な睡眠と健康を得られる、一石三鳥の商品です。
同様に集合住宅インセットとして設計した木造子供部屋「木っずルーム」
も姉妹商品として続いて開発中。
このモデルを7月11日(火)12日(水)の2日間、東京ビッグサイト
(国際展示場)西3・4ホールで開催の「リフォーム産業フェア」に展示。
2日目には鹿沼健康住宅推進協議会の名でトレンド・技術セミナーを開催、
連続4回の震度7耐震振動実験にびくともしない様子や、家屋内への施工
を記録した映像と紹介すると共に、設計者の当会幹事一級建築士市川皓一
から詳しい説明をしました。
▼ 期待に応える商品です。皆様からのお問い合わせをお待ちしています。
商品詳細:森の駅発 健康住宅サイト → 耐震健康シェルター
http://www.moriniaisareruie.com/taishin.html
問合せ先:木っず(鹿沼健康住宅推進協議会)Tel.0289-77-5810
E-mail:kkz@mr-woodman.co.jp
モデルルーム「命守」展示場;荒川区東尾久6−52–11 旧渡辺邸
*都電荒川線熊野駅・舎人ライナー熊野駅前より徒歩2分
*見学ご希望の方は上記お問合せ先にご相談ください。
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山小屋通信–31「積み木づくり」 大森 明
私事で恐縮だが、娘に子供が生まれた(つまり孫)。
無事出産した時は家族皆でホッとした。
記念に積み木を作ってプレゼントすることにした。
材料はもちろん天然木材。
積み木の大きさは、赤ん坊の誤飲を防ぐべく直径5センチ以上とした。
また、安全のために角にしっかりと丸みをつけて、
表面は最終的に400番の紙ヤスリで仕上げた。
そして、なめたり、かじったりしてもよいように、塗装はせず、
荏油(エゴマからとった油)をチョコッと塗るだけにした。
積み木の箱も木材で作って花の絵を描いた。
初回作にしては良い出来だと思い、さっそく孫にプレゼントしたが、
まだ寝返り前で、積み木で遊ぶ段階ではなかった。早すぎた。
しかし次回はもっとバージョンアップした積み木を作るべく、構想を練っている。
〈巻末に筆者自作の「初孫の積み木」の写真があります。ご覧下さい。〉