「森の駅発」メルマガ 第93号 2017 March
★ 今年初の市民フォーラムは「東京の大森林を守る男」
ゲスト:東京チェンソーズ代表青木亮輔氏 日時:3月30日18:30〜
★ メルマガ連載
山小屋通信–29 「森の樹を使う・ヤマハンノキ」大森 明
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★「2017第1回 市民フォーラム」3/30 PM.6:30〜21:00
ゲストは東京の自然を守る東京チェンソーズ・青木代表
YMスクエア原宿「ベニーレ・ベニーレ」で開催。
株式会社東京チェンソーズ 青木亮輔代表取締役は20代で東京チェンソーズを設立。
都と国から林業事業体の認定を受け東京の豊かな自然を守り続けています。その他にも
「今日も森にいます 東京チェンソーズ」(徳間書店)「林業男子」(山と渓谷社)の出版、
一般人の参加を促す別事業体「東京美林倶楽部」を設立と、故郷である東京の森を美しく
豊かに次世代へ残すため大活躍。最近は小池都知事の第1回「東京未来ビジョン懇談会」
に中心メンバーとして参加、大都市に隣接する自然の魅力を発信しています。
日 時:平成29年3月30日(木)18:30〜21:00
場 所:「ベニーレ・ベニーレ」(渋谷区神宮前4-31-10 YMスクエア6F)
会 費:3,000円(軽食+飲物付)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
山小屋通信–29「森の樹を使う・ヤマハンノキ」大森 明
山小屋の斜め横に鎮座している木の樹種がずっと判らなかった。
あれこれ調べて、最近「ヤマハンノキ」だと特定できた。
白樺は幹で判るし、柏・桜・朴は食品を包むために葉が使われているので判る。
楓は葉の形で判る。楢・椎は葉だけでなくドングリでも判別がつく。
しかし、その木には申し訳ないが、見た目にこれといった特徴が無い。
幹は茶系というより灰色。
ところどころに地衣類と思われるまだら模様がアクセントに入っている。
葉は7~8センチ程で丸っこい形だ。
親族に農学を専攻した者がおり、森林管理や野菜には詳しいのだが、
残念ながら樹木の種類については、詳しいほどではない。
森の駅の市民フォーラム等ではご列席の中に木や森に詳しい方がおられるので、
「これは○○○という木だよ」とお教えいただけるのであろうが、
我が山小屋の来訪者はその水準に無かった。
この木も約10年前まではひょろひょろの苗木状態だったが、
鹿や猿の皮剥ぎ攻撃も寄せ付けず(美味しくないのかな)、
今では幹が胸高で直径約40センチ、樹高は推定15メートル位。
もう好きに伸びて下さいという状態だ。
木工材として利用しようにも、もはや当工房のチェンソーでは太刀打ちできない。
ふと近くを見ると、同じ樹種で太さ10センチ位のものが子分のように生えていた。
気の毒だがそちらを間伐して「間伐材輪切りアート」に利用すべく、
伐採後、外皮を付けたまま輪切りにした。
今回は乾燥過程でパカッと大きく割れが入らないように、
ある人の助言をヒントに「斜め厚切り」にしたが、
やはり大きな割れが入ってしまった。
しかし、年輪が控えめで色味が白っぽい、「ほわっ」とした感じの切り口なので、
人物画を描き顔の部分に彩色しなかったところよい感じである(自画自賛?)。
白っぽい木の色が、人の肌の感じをうまく引き出してくれたように思う。
楢や胡桃の材ではこうはいかない。
木には樹種毎にいろいろ個性があって絵の仕上がりにも影響するので、
布のカンヴァスに描くのとはまた違った発見があり、興味を引かれる。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★