メルマガ76

「森の駅発」メルマガ 第76号
 
 74号で青森県「わにもっこ」山内氏のご活躍を報告しましたが、
 それを読まれた橋本氏と奥川氏のメールを75号でご紹介致しました。
 その後間もなく山内氏からも「わにもっこ」近況のメールが届きましたので、
 「森の駅発」メルマガが繋ぐご縁として橋本様の返信と共にご紹介致します。
 
 また、当会主催の市民フォーラムに度々ご参加、ご存知の方も多いと思いますが、
 テンポロジー未来機構(代表:渡部 隆氏)の事務局の清野様から、
 ご主催されておられるサロンのご活動をお知らせ頂き、
 私達の活動に近い内容と知りました。
 ワイス・ワイスの佐藤社長もテンポロジー未来機構の主要メンバーとのこと。
 これからも共存共栄を願い、読者の皆様にご紹介致します。

★ 読者投稿欄 山内将才氏と橋本芳博氏のメールから

★ テンポロジー未来機構のお便りの紹介

★ 山小屋通信–17「木でつくる–1」大森 明
                                              
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読者投稿欄 山内 将才氏と橋本 芳博氏のメール

山内 将才氏のメールから

皆さま

「わにもっこ」をメールに取り上げ配信頂きありがとうございました。
また、橋本さま、奥川さまにつきましては大変お世話になりました。
お元気そうでなによりです。

津軽は、今年は雪が少なく過ごしやすいのですが、
3月近くにもなると冬も終わりに近づき、なんだかさみしさも感じます。

昨年、2つ嬉しいニュースがありました。
1つは、早瀬野地区(「わにもっこ」のあるところ)にアメリカ人夫婦
(夫がニックという30代のアメリカ人、奥さんが日本人で、3歳の娘1人)が
住み始めました。
彼は今週2日のペースで、「わにもっこ」に手伝いに来ています。

もう一つは三井の森の沢が合流する川に、7年ぶり位にヤマセミが見え始めました。
今繁殖期に入ったらしく、つがいで飛んでいるのを工房からよく見かけます。
アメリカではヤマセミをキングフィッシャーというらしく、
仕事のティータイムにはスタッフみんなで、英会話と鳥談議に花を咲かせています。

近況でした。
皆さまお身体には十分お気を付け下さい。

わにもっこ 山内 将才

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橋本 芳博氏のメールから

わにもっこ 山内様

先ほど差し上げたメールと行き違いに上記のメールを大変嬉しく拝読いたしました。
近況お聞かせいただき大変ありがとうございます。

今年は雪が少ないとのこと。
フォレスト在任中1度だけお伺いすることが出来ましたが、
雪の中、長靴をずぶずぶと埋めながら、
山内さんの後を何とかついて歩かせて戴いたことを思い出します。

米国人夫婦との交流、三井物産の森のヤマセミのお話は、
自然のなかでの素敵な生活が目に浮かんできます。

私は6年前にフォレストを退社後、物産時代の仕事の縁で、
愛知県の江南市という人口10万人の小さな町の不動産会社を手伝っております。
そこのオーナーが緑に貢献したいということで、
瀬戸の5ヘクタールほどの小さな自然林を手に入れたり、
三井物産の先輩が持っていた鹿児島県出水市の
ひのき・すぎの山100ヘクタールを購入したりして、
意図したわけではないのですが山林との関係をささやかに続けております。
といっても自分では何も出来ないので、フォレスト退社後も三重県の山林を中心に
ボランテイア活動などを精力的に続けている奥川さんに色々協力いただいています。

最近は、オーナーが自宅を増築するに当たって
自分の山の杉・ひのきを使いたいというので、わざわざ立木を伐採して、
鹿児島から三重県の製材所に丸太を運び床板や天井材に加工して
江南市の現場に持ち込み、ちょうど内装工事が進んでいるところです。
自分のところの材をふんだんに使った木造の家、
薪ストーブも入れる計画でたいそう住み心地が良さそうです。 

また機会がありましたら、山内さんのところのまきストーブにあたりながら
おいしいコーヒーをいただきたいものです。

ご家族皆様共々、お元気でご活躍ください。

エコー(株) 橋本芳博

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テンポロジー未来機構事務局長 清野様からのお便り

岡本様(当会代表幹事)

その節は折よく東京デザイン専門学校の卒展会場でお目にかかれまして、
ご縁を感じております。
私達も久しぶりに若い人たちに囲まれて大変刺激をうけました。
前途洋々の人たちが身近にいることは本当に素晴らしいものだと思います。

またご丁寧にメールマガジンを頂戴いたしましてありがとうございます。
きちんとメルマガ発行をなさっているのですね。
もう文字の時代じゃないよと言いますが、私はやはり文字が好きですね。
私達もメルマガに関心があり、
本日、メルマガ拝読して大変背中を押されました。
今後も引き続き読ませていただきます。

ちょうど3月9日、私たちテンポロジー未来機構の月例会というべき、
テンポロジー・サロンを開催いたします。

前回は戸田様(当会幹事 メルマガ担当)に初めて来ていただきました。
西村様(当会幹事 市民フォーラム担当)は、ほぼ皆勤賞です。
ご案内を添付いたしましたので、もしご都合よろしければご参加くださいませ。

私どもの仲間にも、森林、林業、木質耐火建築に関わるメンバーが
増えてきています。日本全国スギダラケ倶楽部なんていう強者もおります。
このようなことから、少しずつ相互交流を図っていければと思います。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人テンポロジー未来機構
事務局 清野恵子

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山小屋通信–17「木でつくる–1」大森 明

森の駅の頑張りの成果か、最近では国産材や間伐材の活用が
身近に見受けられるようになってきた。

昨年のエコプロダクツにもいろいろな事例が出ていたし、
当方の勤務先近くには間伐材シェアオフィスが出現
(これは突撃取材レポートを昨年当メルマガに掲載)。

そして、以前「山小屋通信」で紹介した当工房の看板も間伐材(集成材)だ。

間伐材の建築や内装がもっと普及すればよいと思いつつ、
冬のこの時期はもっぱら下界で間伐材を利用した小物を制作。
箸置き、コースター、冷蔵庫の扉にくっつけて使うマグネットなど。
早い話が、間伐材を輪切りにして、こまごまと手を加える類のものだ。

でも、これが意外に簡単でない。
いらない所に節が出ていたり、
表面に思い出深い人物の肖像を描こうと思っても
カットした位置に虫の喰いあとのような模様があったり…。

また、ご存知の方も多いと思うが、
木の輪切りはあとからパックリ割れることがある。
描いた人の額にパックリ割れ目が入る事態は想像したくない。

だがそれらの木の特徴と向き合い、仲よくしながら製作するのもまた楽しい。

=次号に続く=