メルマガ75

「森の駅発」メルマガ 第75号
 
 今年最初のメルマガ72号でご紹介した「全国の森の駅」。
 74号では、青森県大鰐町で活動される「わにもっこ」と山内氏をご紹介致しました。
 此の号では「日本の南の島の森の駅」から岡本代表幹事に届いたお便りをご紹介致します。
 沖縄県大宜味村で「NPOやんばる舎」を通してヤンバルの森を守る市田さんです。
 また青森県「わにもっこ」の記事で山内氏を懐かしく思い出された橋本氏と奥川氏からも
 岡本代表幹事にお便りが届きました。続く読者欄でご紹介致します。
• 全国の森の駅=活動紹介=沖縄県「やんばる舎」からの便り
• 読者投稿欄 橋本芳博氏と奥川次郎氏のメール
• 山小屋通信–16「登山の疲れはハイマツが癒してくれる」大森 明

• 森の駅推進協議会2月活動報告

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全国の森の駅=活動紹介=沖縄県「やんばる舎」 からの便り
岡本 様(註:岡本 守生 当会代表幹事)
新年も早、2月を迎えております。
いつもメルマガをお送り頂き、誠にありがとうございます。
お返事も致しませんで、大変申し訳ありません。
講座などはなかなか遠くて参加できませんが、
メルマガを楽しく興味深く拝読させて頂いております。
私の方も何かと忙しくしております(以下内容に就いてのご報告です)。
1.環境教育
特に、地域の小学校2校で、野鳥とチョウの観察を通した環境教育を継続しています。
毎月のクラブ活動的な観察の他に、年に2回ぐらい、科学展出展への報告書や、
パネルのまとめ(共に科学的なデータを含め)などがあります。
小学生の場合には、すべて下準備が必要になることから店(註:喫茶室)も閉めて、
学校に日参する期間が続きました。
2校とも全国野生生物保護実績発表大会に選ばれ、環境大臣賞や自然環境局長賞を受賞しました。
その後も、「やんばる」地区や沖縄県、
企業(沖縄電力、コカ・コーラ、ジャパンビバレッジ・ライオン)の表彰もあり、
子ども達や父母、学校からも大変喜ばれています。
2.国立公園、世界自然遺産化
その他に、ようやく、「やんばる」国立公園、世界自然遺産化が現実的になってきて、
大宜味村の検討委員会やエコツアーの検討会、現地視察などが頻繁にあります。
3.大宜味村生物多様センターの活動
村や地域のサポートを得る為に、大宜味村とNPO「やんばる舎」が共同で
大宜味村生物多様センターも設立しました。
シンポジウムやその後の運営など、仲間と一緒に行っております。
更に、将来の為に、自然を保全するための持続可能な地域づくりを模索していますが、
今回、無農薬で作ったシークヮーサーの販路拡大ワークショップを、
沖縄移住後、13年間、「やんばる」森林保全に支援を頂いています東京の株式会社リコーの
会議室を借りて行いました。
また1月30日には、本社からと沖縄支社の社員25名と、地域住民、小学生など総勢60名に、
無農薬シークヮーサーの地域であり、小学校のチョウ観察地でもある「チョウのすむ里づくり」
として、環境整備とチョウの食草の植え付け活動をお手伝いして頂きました。
本当に有難いことです。
年度末、相変わらずの日々ですが、暖かい日にはチョウが飛ぶ「やんばる」で、
緑の木々に囲まれながら幸せに過ごしています。
わざわざのご通信に感謝申し上げます。
寒暖の差が激しい日本列島です。
どうぞ岡本様もご自愛下さい。(市田豊子様からのお便り)

【以下読者理解のため、岡本代表幹事の説明を付記致します。】
久方ぶりに、市田様から丁寧なお手紙を頂戴し感激しております。
2〜3年ぐらい前のことですが、畏友井出隆雄様からのご紹介で、
ヤンバルの森の中にある喫茶室を私どもがお訪ねしました。
昼中にも拘わらず、小鳥の鳴き声が絶えず聞こえていました。
自然が大好きな市田さまが27年前に、東京から単身ヤンバルに移られたそうですが、
その訳は即座に分かりました。
小鳥たちのおもてなしのある森、これこそが、「森の駅」なのですから…。
多くのお客様がお帰りになったあと、市田さまからゆっくりお話をお伺いしました。
 地元の若者達とこのヤンバルの森を守る為に、NPO「やんばる舎」を設立したとのこと。
 地域の方々が、この活動に参加出来るようにと、専属の若者を置いたとのこと。
 小学校の児童達の環境教育に自然の観察会を開催したい。
 野鳥の会を退いたご主人(註:会の貴重な方)も、2年位前から沖縄に来ているが、
 多忙で落ちついてはいられない…等々でした。
以来、「森の駅」として推奨させて戴いていますが、
私どもの森の駅推進協議会と互いにリンクを張ることが条件でしたので、
当時は出来ないことから候補のままになっていますことを、誠に申し訳なく思っています。
現在は、スタッフも揃っていますので、その心配は不要のようです。
こうした個人的な活動が、地域の大きな果実として、実を結んで、町や県、
企業の応援を戴くようになり、更に、国立公園、世界遺産化が本格化したようです。
大変嬉しく思っています。
以前、お会いしました時を思い出しながら、付記させて戴きました。(岡本記)
                                             
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読者投稿欄  橋本 芳博氏と奥川 次郎氏のメールから

岡本守生様 
大変ご無沙汰して失礼しております。
2日にメール戴きながらお返事をしそびれており重ね重ね申し訳ございません。

以前にもまして愛知県江南市の田舎町にいることが多く
森の駅の集まりにも失礼しておりますが、メルマガは読ませていただいております。
今後とも宜しくお願いいたします。
今回18日付け74号青森の「わにもっこ」(山内将才さん)の記事を

誠に懐かしく読ませていただきました。と申すのもフォレスト社長の当時、
長年三井物産の大鰐山林の管理を山内さんにお願いしており、

雪の季節に大鰐を訪ね「わにもっこ」の作業場も見せて戴いたことがあるからです。
8~9年経ちます が今もきっとお世話になっていることと思います。
また確か山内さんのお父様が描かれた{雪の山道を進む大変力強い馬}の油絵が

三重県のフォレストの事務所に飾ってあったと記憶します。(奥川さんそうでしたよね?)
懐かしく思い出を届けて戴いたメルマガに感謝いたします。
山内さんのますますのご活躍をお祈りしたく存じます。
エコー(株) 橋本芳博
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橋本社長 様
皆様 お世話になります
山内さんのお父様の絵は雪の中を走るばんえい競争の油絵で
長島山林事務所に飾っています。
小生が講師をしています教室の皆さんが津市美杉と紀北町での文化展に
草木染め作品を展示致しました
参考までにご覧ください。
奥川次郎

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奥川さん
早速お返事ありがとうございます。
山内さんのお父さんが描いたのは「ばんえい競争」でしたね。
思い出しました。
草木染めの写真を拝見しました。自然に親しむ大変良い趣味ですね。
金賞受賞も立派です。(註:竹原地区文化祭に出品された奥川氏指導の草木染め教室に金賞の件)
橋本

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橋本様  岡本様
本日、岡本様から山内様の絵の写真の依頼がありましので
長島山林事務所で撮影をしてきました
橋本様には「ばんえい競争」とご連絡いたしましたが
冬の馬そりで丸太を載せて搬出の絵でした、訂正致します
絵は油絵で大きさは横43cm × 縦30cm
力強く、生き生きと逞しさを感じる絵でした(素人の感想です)
写真は光線の関係で、あまり上手に撮影出来ませんでしたことをご了承願います。
奥川

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• 橋本氏は文中にあるように三井物産フォレストの社長を務められ、
 奥川氏は信頼される理事として活躍されました。
• なお巻末に、奥川氏指導教室の草木染めと山内氏父君作の油絵の写真を付けました。
 併せてご覧下さい。

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山小屋通信–16「登山の疲れはハイマツが癒してくれる」大森 明

山小屋では木工や絵画もするが、山にも登る。
入笠山という2千メートルくらいの山へは裏山経由、車いらずで、登れる。
標高差は約9百m、所要時間は登り4時間程度。
ただし道が無いので健脚向きで、GPSの類も必要。
山小屋を朝食後に発てば、正午に山頂に立てる。
この山はほぼ独立峰で、樹の無い山頂からは360度の眺めが楽しめる山だ。
南八ヶ岳・木曽御嶽山・中央アルプスの山々・甲斐駒など。
特に八ヶ岳は目の前にドーン。その八ヶ岳にもよく登る。
こちらは山小屋を早朝に発って八ヶ岳中腹の林道終点まで自車で入る。
林道終点からはカラマツやモミの樹林帯を歩くが、
息が上がってくるころに樹林帯が切れて、シャクナゲやハイマツ帯だ。
高山植物もアクセントのように見られ、
ハイマツのパイン材系の香りを嗅ぐと何だか元気回復(するのは私だけだろうか)。
このハイマツが地球温暖化の影響で減少しているという。
八ヶ岳だけでなく、より一層ハードな穂高や槍ケ岳あたりに登る時に、
ハイマツが無いのでは、ハイマツの香りで癒されず、非常に困ったことになる。
もっと困るのは、雷鳥が棲家を失うこと。
今でも八ヶ岳に雷鳥はいないが、絶滅してしまったら、
信州銘菓の包装紙でしか雷鳥にお目にかかれなくなる。これは非常に悲しい。
地球温暖化を食い止めるためにも、国産材活用と森の手入れでCO2を吸収・固定化して…
などと山頂で眼下の森を眺めながら考える。おっと、のんびりできない。
日暮れまでに下山して日帰り温泉に入り、山小屋まで車で帰る必要がある。
帰着は夜になるが山小屋で飲むビールは格別。
こんな八ヶ岳日帰り貧乏登山も悪くない。

=次号に続く=

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• 森の駅推進協議会2月活動報告

2月13日 A-WASS循環と共生の森づくりinときがわ 参加
2月18日 健康住宅研究会2月例会
2月23日 幹事会【健康住宅研究会、市民フォーラム、里山部会、メルマガ部会の報告・協議】
(詳細については各担当幹事にお問い合わせ下さい。)

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