メルマガ102

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「森の駅発」メルマガ NO.102 2018 February

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★ シリーズ「想いを形に」No.10 岡本 守生
 「国産木材は何故高いのか」
★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 企画設計 市川 皓一
 「耐震健康シェルター・命守」
★ 新・連載エッセイ/森の工房レポート 大森 明
 「一位(いちい)の木で作る」

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★シリーズ「想いを形に」No.10 岡本 守生
「国産木材は何故高いのか」

国産材の価額を考えて見ましょう。

以前、森の駅推進協議会が主催する市民フォーラムで、副代表の酒井秀夫
東大名誉教授から「日本の森を元気にする」と言うテーマで講演戴いた折、
「森から土場(原木市場)までの費用は日本もスエーデンも同じだが、
 土場から生活者にわたるまでの費用が、日本はスエーデンの8倍!」
という驚くべきご指摘を、再度ここでご紹介したいと思います。

「森を元気にするには、川中(森から材木が生活者に渡るまでの間)が、
 元気でなければならない。そしてその元気を森に還元しなければならぬ」
と私たちは考えました。
しかし、既に、原木市場では、川中の自らの元気の為に、日本の森が元気
になるようには、お金は森には還元されていません。

これでは、間伐材等の手入れも出来ません。
林野庁は、地球温暖化の為にと称し、森林の手入れの為に可なりの補助金
を出しています。

今では、この補助金が仇になり、相変わらず森の利権者が跋扈していて、
スエーデンの費用の8倍になっているのでしょう。

材木屋から最終生活者・市民に渡る価額は、外材の方が安く、
外材に支配される構造が透けて見えるのですが、国産材振興のため、
顧客に国産の無垢材を薦めても、「国産木材を使うと高い」と言われ、
普及は困難を極めています。

そこで私どもは「元気木の家研究会(現健康住宅研究会)」結成にあたり、
森を持ち、製材所を持ち、材木屋を運営し、且つ工務店を経営している、
サプライチェーンを必要としない、ワンストップ型(一気通貫型)の経営
を実践出来る経営者の方々に着目し、参加して戴きました。

次に、森や製材所を大切にし、親戚付き合いをしている設計事務所や、
工務店の経営者の方々に参加して戴きました。このような方々でないと、
現在の安価な外国産材を使用する住宅産業界に太刀打ち出来きません。

まして「住む人が元気になるような住まい」造りを志す以上、健康・元気
を齎す自然な住まいに回帰するには、木材の香りの成分が大切、
ウッドセラピーの効果を失っていない木材の使用が必須となります。

その為に、天然乾燥材、又は低温乾燥材の使用が必要となり、
施主自身やその家の住人が、本来の木材の恵みを享受するためにも、
ワンストップ型が必須で、価格面からも理想的な家作りになります。

                      …次号へ続く

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★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 企画設計 市川 皓一
「耐震健康シェルター・命守」

「耐震健康シェルター・命守」は災害から命を守るリフォーム商品です。
「命守の高い耐震性」は、公的機関の実験で証明されました。

いつ起きるか分からぬ地震、寝ている間も身を守るためには、
普段生活する「既存戸建住宅内設置シェルター」が一番安心です。

特に「木造家屋が密集する下町へ普及」の願いから、低価格を実現。
地震の二次災害である延焼時の耐炎、煙害防止。嬉しい短い工期。

国産木材と、「伝統木工鹿沼の職人の仕上げ」が、生活空間の質を上げます。

直接その素晴しさを「都内展示場」で確認できます。
展示場は2つの路線を利用でき、両方の「駅から徒歩2分」です。

☞『実際の住宅内設置』で機能と仕上がりを確認!
■ モデルルーム展示場/旧渡辺邸 荒川区東尾久6−52–11
  *都電荒川線・JR日暮里舎人ライナー:熊野前徒歩2分。

■ 見学のお問合せ/木っず(鹿沼健康住宅推進協議会)
 Tel.0289-77-5810 E-mail: kkz@mr-woodman.co.jp

■ 商品詳細/森の駅発 健康住宅サイト → 耐震健康シェルター 
  http://www.moriniaisareruie.com/taishin.html

☞『命守(いのちもり)』耐震健康シェルターの特徴

❶ 対耐震性 公的機関耐震実験済み。強固な木造モノコック構造。

❷ 耐炎構造 耐火ボードで外装包囲、地震後に発生する火災から延焼防止。      

❸ 煙害対策 床下給気ファンを標準装備、火災時の煙害にも安心。

❹ 価格150万円~ 高品質シェルターを組立費込の低価格で実現。

❺ 工事最短3日間 短期間の工事で、引越しの必要がなく合理的。

❻ 日本の森を守る 総国産材、林業に利益還元、国土を守ります。

❼ 低温乾燥木材使用 樹木本来の調湿機能と抗菌防虫で健康に。

❽ 鹿沼職人の伝統技術 仕上がり美しく信頼出来る日本の匠。

❾ 現有戸建住宅内にインセット 寝ている間の地震にも安心。


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★新・連載エッセイ/森の工房レポート 大森 明
「一位の木でつくる」

山小屋を造ったばかりの頃、近くの森の中に見慣れない木があって、
何という木だろうと思った。それが一位(いちい)の木だった。

この木は常緑の針葉樹で、葉っぱはクリスマスリースにも使える。
赤い実は中の種以外の果肉部分を食べられると聞いたが、
種をはずみで飲んでしまうと怖いので試してはいない。
食べたことがある方がおられたら、
どんな味だったかをお教えいただけると嬉しい。

一位の木は山小屋のまわりにあちこち生えており、
近くの古い家の庭には大木となっているものもあった。
枝打ちした枝をいただいて輪切りにすると、
芯に近い部分が濃い赤茶色、その外側はきれいな肌色(色白の肌色)。
そしてくっきりした端正な木目模様が入っている。

目の細かいペーパーで仕上げると、より一層きれいな木目の模様が出る。
さすが「いちい」つまり「一位」の木だ。ほかの木には申し訳ないが、
この綺麗な木目模様の上に絵を描いて木目を隠してしまうのは
もったいないと感じられる。
そこで上に絵を描かず、着色もせず、木目を生かすために、
枝打ちした一位を最近ハマっている犬の置物に加工した。
台座も一位の枝の輪切りで揃え、一位づくしだ。
木目模様が端正なせいか、犬の置物にも何だか気品があるように感じられる。
自己満足であろうか。

注:今回工作に使ったイチイの木は漢字で「一位」と書くのが一般的で、「櫟」はイチイと読むが
クヌギの木をさすことから文中「一位」を用いています。クヌギとイチイは全く異なる木です。