「森に愛される家」は木の香りによって、森を感じられる家です。
住む人の心を落ち着かせ、健康にしてくれる「木」の力を存分に活用した、いわば「ウッドセラピー」が現代人にとって重要であると考えています。
家族の健康を一番に考えるなら、木を使ってさえいればよいという考えを改める必要があります。
フローリングは現在の住宅ではあたりまえになりましたが、その多くがパーティクルボード(木のくずを固めたもの)に木目のシートを貼ったものです。
無垢材が人気になっていますが、無垢材ならそれでいいかというと、実は高温乾燥で木の香りのしないものがほとんどです。
見た目では同じ木目であっても、木の香りがする方が快適であることは、下記の無垢材棟と新建材棟を比較した実験結果からも証明されています。
1.無垢材棟のほうが所定のデスクワーク課題中の疲労が少なく、集中力も高いという結果が出ました。
2.無垢材棟のほうが夜間の湿度が低くなり、眠りに適しているという結果が出ました。
また、無垢材棟のほうはレム睡眠(浅い眠り)が短くて、深い眠りが長く、睡眠の質が高いというデータも出ました。無垢材の家において睡眠の質が向上するということは、脳波からわかるだけでなく、主観的に感じられている。
3.無垢材の家における睡眠が肌質にも良い影響を与えていることも示唆された。
「木の家の科学、屋内環境での健康を考える」2015年9月森の駅発市民フォーラムより