建物が建つ場所は、それぞれ固有の卓越風があります。
土地や周辺環境を読み取り、室内と外部の空間の相互関係から、窓の位置を決めます。
窓の高さや大きさによって、室内の風通しは微妙に変わります。
窓や出入り口などは、ひとつひとつ検討し、建物全体の風の通り道に配慮し心地よい家をめざします。
モデルプランでは、階段の最上階に風抜きの窓もつくっています。
風通しの良い家は、総じて長持ちする家にもなります。
省エネのために推奨されている高気密・高断熱住宅では、使用する新建材等によって悪くなった空気を入れ替えるために、24時間機械換気が法制化されています。
しかし、自然素材中心の健康住宅では24時間機械換気の必要は全くありません。
料理や芳香剤などの香りによって部屋の中に臭いがこもることもありますし、外のいい空気を部屋の中に時々取り入れることは、大切ではないでしょうか。
自然の風の流れが十分に家の隅々まで通り抜けるような、適切な空間設計によって、心地よい家をつくっています。