メルマガ100

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「森の駅発」メルマガ NO.100 2017 December

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★ シリーズ「想いを形に」No.8 岡本 守生
 「何故か安価なスギ材だが…睡眠効率の発見も」
★ 「命守(いのちもり)」のロゴマークデザインを産学で 市川 皓一
 「健康に住み、地震に強い 耐震シェルター・命守」
★ 新・連載エッセイ/山小屋登山隊レポート–4 大森 明
 「武田の杜」

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★シリーズ「想いを形に」No.8 岡本 守生
「何故か安価なスギ材だが…睡眠効率の発見も」

「スギは素晴らしい木材です。表面の肌理は美しいし、加工しやすい。」
「また一属一種の日本固有の木でもあります…」

我々の活動母体である森の駅推進協議会の副代表 酒井秀夫東大名誉教授
は、斯様にスギ(杉)を褒めています。

アキタスギ(秋田県)、ボカスギ(富山県)、サンブスギ(千葉県山武)、
ヤブクグリ(大分県日田市)、オビアカ(宮崎県ほか)、と土地固有の
種類があり、それぞれにこうした名前が付いています。

然し一方、「一番安価な木材」でもあるようです。
畦上圭子氏のレポート [最近の木材事情] によれば、何故か、ヤング係数
E70以下のスギ材が多く出回り、評価を下げているそうです。
西日本の温暖な山々では育ちが早く密度が粗く、E30位のところもあり、
そうしたスギ材により、スギ材全体の評価が低くなるそうです。ある程度
は地域によって区別出来るそうですが、それをすると政治が介入するとの
ことで、開かれた市場価格ではなくなり、闇の世界となり残念です。

従って一部産地証明のある地域を除き、日本のスギ材は上級から下級まで
同一評価のままです。スギは一本一本性質が異なり、半端な管理では木材
の品質にバラツキが多くなり、標準化が難しく、買手から信用されないのが、
現状のようです。安価になっているのは輸入材の為、と思っていましたが、
それは間違いで、国内の管理が行き届かない為の結果です。
目からウロコが落ちる思いでした。

こうなると産地証明と含水率をスタンプ表示して、産地ブランドの品質を
守るしか手だてはないようです。

然しこのところ、自然乾燥の無垢スギが発する香りが「睡眠を優しく誘う」
と評判です。
谷田貝充克東大名誉教授に依ればスギ、ヒバ、コウヤマキ、ヒマラヤスギ
等の木材に含まれる、セスキテルペンのセドロールのもとでは、活動期・
収縮期の血圧が低下、心拍数が減少し副交感神経活動が優位になり、沈静
作用が現れることが明らかになってきたそうです。

ヒバやヒノキの香りは周知されていますが、スギも酒樽でご承知のように、
結構香りのエッセンを持っていて、香りが無くなってもセドールを発して
いて効果は持続しているそうです。
スギがポピュラーで安価な為、誘眠作用があるのはこれまで意外な感じに
思われて来たでしょうが、スギの睡眠効率が良いことも解って来ました。
相当のポテンシャルを持ちながら、正当に評価されませんでしたが、結構
役立っていたのです。

スギの葉が線香になることを知る人は一般に多いのですが、生理的・医学
的効力をもつ素材としては、注目されていなかっただけに朗報です。

このようなスギ材で学校の教室が囲まれ、廊下に敷きつめられると改めて
「ウッド・セラピー、ここにあり」と言った感じです。

価格では木材として軽んじられながらも、認証材として管理・流通させる
努力をすれば、森も元気になり、人も集まり、今流行りの地域創生に最も
近い政策になります。

特に産地から圏外に出す場合、A級としての管理を行えば2,3年で評判に
なるでしょう。特に、自然乾燥の構造材が不足しているように聞いており、
木材を長期寝かせる期間の応援など、公的機関を通じて行えば、短期間で、
ヒバ同様に評価を高めるのではないでしょうか。

                        …次号へ続く

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★ 「命守(いのちもり)」のロゴマークを産学で制作 市川 皓一
「健康 に住み、地震に強い 耐震シェルター・命守」

この度、東京デザイン専門学校と森の駅推進協議会・健康住宅研究会は、
災害から大切な家族の命を守るリフォーム商品「命守」のロゴマークと、
「命守」自体の特徴や機能を表すサインのデザインを、産学協同授業で
学生達により完成しました。来年より印刷物、Webサイトで使用します。


国産木材使用の「命守」は公的機関の実験で高い耐震性が証明されました。
また延焼時の耐炎、煙害防止…等々、木造家屋が密集する下町への普及を
早くとの願いから、限界まで価格を低く抑えています。
いつ起きるか分からぬ地震、寝ている夜中も確実に身を守るためには、
普段の生活圏である、既存戸建住宅内に設置されるシェルターが一番安心。
そして普段の生活空間として満足を満たす、鹿沼木工職人の仕上げ。

また「命守」の素晴しさはご自身が、実際に展示場で確認して下さい。
展示場は東京23区内、駅から徒歩2分と近く2つの路線が使えます。

☞ 機能と仕上がりを『実際の住宅内設置』で確認!
■ モデルルーム展示場/旧渡辺邸 荒川区東尾久6−52–11
   *都電荒川線・JR日暮里舎人ライナー:熊野前徒歩2分。

■ 見学のお問合せ/木っず(鹿沼健康住宅推進協議会)
  Tel.0289-77-5810 E-mail: kkz@mr-woodman.co.jp

■ 商品詳細/森の駅発 健康住宅サイト → 耐震健康シェルター 
  http://www.moriniaisareruie.com/taishin.html

☞ 耐震健康シェルター『命守(いのちもり)』の特徴

❶ 対耐震性 公的機関耐震実験済み。強固な木造モノコック構造。

❷ 耐炎構造 耐火ボードで外装包囲、地震後に発生する火災から延焼防止。      

❸ 煙害対策 床下給気ファンを標準装備、火災時の煙害にも安心。

❹ 価格150万円~ 高品質シェルターを組立費込の低価格で実現。

❺ 工事最短3日間 短期間の工事で、引越しの必要がなく合理的。

❻ 日本の森を守る 総国産材、林業に利益還元、国土を守ります。

❼ 低温乾燥木材使用 樹木本来の調湿機能と抗菌防虫で健康に。

❽ 鹿沼職人の伝統技術 仕上がり美しく信頼出来る日本の匠。

❾ 現有戸建住宅内にインセット 寝ている間の地震にも安心。

 


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★新・連載エッセイ/山小屋登山隊レポート–4 大森 明
「武田の杜」

標高2~3千mクラスの山が積雪・凍結する可能性がある10月以降は、
標高1千m以内の山を歩くことにしている。これもまた楽しい。
今回の山行きは60歳~83歳の4名構成のグループ(1名は股関節に難あり。)
時期は日没の早い晩秋。という訳で、車で行けるところまで行き、
山梨県の「武田の杜」にある「健康の森」を散策した。

「武田の杜」は武田信玄公時代の詰めの山城だった要害山(標高770m余)、
文字通り白い山の白山(標高620m余)などを含む山と森の連なる一帯。
その一角に「健康の森」がある。
散策コースが複数あり、今回は比較的平坦な散策コースを選択した。
このコースは車いすが通れるよう、遊歩道の幅を広めにとり、段差もなく、
大部分はウッドチップが敷かれている。

ストレスなく歩くことができて、さらに紅葉がきれいな時期だったので、
気分爽快、心身ともにリフレッシュ。
少し歩くと尾根道の陽だまりに木のテーブルとベンチがあり、
そこで休憩タイム。
晩秋の陽光を浴びて飲む温かいコーヒーが最高に美味しかった。
散策路には見晴しのよいところが何箇所かあり、
富士山や南アルプスの眺望もどーんと楽しめる。
また時節柄、やわらかい陽の光りが紅葉した木々を照らし、色鮮やかだった。

散策後、山梨県産木材で造られているというセンター棟に立ち寄り、
案内パンフレットをよく見ると、今回歩いたコースは「癒しの小径」という名。
確かにたっぷり癒された。

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